ネットワークエンジニアとして業務をしている中で、パケットキャプチャの知識不足を痛感する出来事がありました。
そこで購入したのが「パケットキャプチャの教科書」です。
実際に読んでみると、Wiresharkの使い方だけではなく、TCP/IP通信そのものへの理解も深まりました。
今回は購入した理由と、読んで感じたメリットを紹介します。
購入経緯
運用保守業務で、設定変更後にサーバと通信できなくなるトラブルが発生しました。
切り分けのためにWiresharkでパケットキャプチャを取得しましたが、自分の知識不足を痛感しました。
L3レベルであれば疎通確認やルーティングの確認はできますが、L4以降の通信については十分に説明できる知識がありませんでした。
例えば、
- TCP 3-way Handshake
- TCPストリーム
- フラグ(SYN・ACK・FIN・RST)の意味
これらを理解しているつもりでも、実際のパケットを見ながら説明できるレベルではありませんでした。
そこで、TCPを中心にパケットキャプチャを体系的に学びたいと思い、本書を購入しました。
購入してよかった点
Wiresharkを体系的に学べる
Wiresharkの使い方はインターネット検索でも調べられます。
しかし、必要な情報だけをその都度調べるよりも、一冊の本として流れに沿って学ぶことで理解しやすいと感じました。
特に以下の内容は業務でも役立っています。
- キャプチャフィルタ
- ディスプレイフィルタ
- パケットの見方
- 通信の追跡方法
パケットキャプチャへの苦手意識がなくなった
以前はCLIでの確認が中心で、パケットキャプチャには苦手意識がありました。
しかし本書を読んでからは、「まずキャプチャしてみよう」と考えられるようになりました。
実際にパケットを見ることで、
- Source IP
- Destination IP
- ポート番号
- TCPフラグ
などを視覚的に確認できるため、設定ミスや認識違いにも気付きやすくなります。
トラブルシューティングでは、ログだけでは分からない情報が得られる場面も多く、パケットキャプチャの重要性を実感しました。
通信をレイヤーごとに考えられるようになった
Wiresharkでは、1つのパケットをレイヤーごとに確認できます。
- Ethernet
- IP
- TCP
- HTTP
といったように、各レイヤーでどのような情報が付与されているかを確認できるため、OSI参照モデルを意識しながら通信を理解できるようになりました。
「今どのレイヤーで問題が起きているのか」を考える習慣も身に付き、切り分けがしやすくなったと感じています。
印象に残った内容
TCPやWiresharkだけではなく、ネットワークの歴史についても学べました。
例えば、現在ではEthernetがレイヤー2プロトコルの標準となっていますが、以前は他にもさまざまなレイヤー2プロトコルが存在していたことなど、興味深い内容も多く掲載されています。
実務だけでは触れる機会の少ない知識も学べる点は、この本ならではの魅力だと思います。
まとめ
「パケットキャプチャの教科書」は、ネットワークエンジニアを目指している方はもちろん、運用保守や構築業務に携わっている方にもおすすめできる一冊です。
パケットキャプチャを理解すると、障害発生時の切り分けが格段にしやすくなります。
Wiresharkの操作方法だけではなく、「通信そのものを理解する力」が身に付く本なので、TCP/IPをより深く学びたい方はぜひ読んでみてください。


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